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レルバ三部作Epic of Lerba the Magic Deity(魔術神レルバ)妄想設定

この記事では、レルバ三部作であるEpic of Lerba the Magic Deity(魔術神レルバ)の一部分(終盤)を掲載する。レルバ(作品)についてはこちらを参照。レルバ妄想設定まずはキャラクター紹介します。

キャラクター

レリル(Leril) 年齢性別身長不明。謎の存在でもあり、「レルバの咆哮」で過去に一度レルバとアレルシャが遭遇した(ここではその作品での記述をする)。レリルは古語ダターク語で「宇宙」、「すべて」を意味しており、それを知る者は畏怖するといい、アレルシャは話を聞いたことがあるだけだが、その本質に臥す恐怖を抱いている。登場する際、裸の幼女の姿をしており、レルバは服を着替えさせようと狼狽するが、精神年齢も著しく低く、レリルはそのモラルを知らない。それどころか、「レリル」という名前すらも最初は知らなかった。初めて見た彼女に全身に緊張が走るもアレルシャはレルバに少しでも機嫌を損ねたらこの世が破滅するから慎重に対応するようにと助言する。無事、機嫌を悪くすることなく別れを告げた時、レリルは一瞬で空から光を発するかのように消えていった。その時レルバも人間ではなく紛れもない宇宙人だと識る。実はレリルは宇宙全体又はその一部であり万物を司る存在であった。

ニルトテプ(Nyrlthotep) 年齢性別身長不明。レリルの長兄的存在だが世間では伝承でしか聞いたことが無く、遭遇した者もいない。レリル同様、宇宙の存在そのもので理を支配する者である。知能はレリルよりも遥かに高く、はるばる地球から人間に変装して干渉しては人間同士である所謂戦争を巻き起こすクーデターでもあり、それを道楽としていた。レリルの身勝手な行動に彼はそれを制限するかのよう言いつける。その道楽も飽き、終いには地球その他惑星諸共破壊し終焉を迎えさせようと鑑みたが、それではつまらんと策を練っている。そこで現在の魔術神即ちレルバに触れようと動き出す。彼女こそが歴代最強魔術神だと睨んだからだ。名前の由来はクトゥルフ神話の外なる神ニャルラトテップから。

Epic of Lerba the Magic Deity(魔術神レルバ)

ある日散歩していたレルバは妙な気配と違和感を感じていた。誰かが目の前に或いはどこかにいる不思議な感覚だった。その日がレルバの最期だと知るのも時期尚早でもあった。彼女はまず風魔法(移動手段でよく使われるから)で居城に戻り、アレルシャなら何か知ってるだろうと彼女に伝えた。アレルシャは「それはレリルではない。まさか…」とここで息が詰まる。不安を辺り一面彼女に纏い襲いかかってくる緊張感。息切れを起こし、心配するレルバに彼女は「まさか本当に奴が来るのね…」と言葉を残し、気を失った。それ以来彼女は目を覚ます事は無かった。奴が来るまでは。それはニルトテプがレルバを殺戮する兆候であった。そしてニルトテプはレリルに存分に暴れてこいと言い、レリルを彼女のいる場所へやって来た。レルバは夜の森の中にいた。相変わらず裸の幼女の姿だったがレルバは危篤に警戒していた。以前と雰囲気が違うレリルの気迫は、凡てを破壊するかのように顕れていた。「わたし、お兄ちゃんに言われたの。思う存分暴れていいって。だからあなたを…」その台詞を吐いたレリルは、その矢先レルバは攻撃を仕掛ける。当たったが何か様子がおかしいと察したのも束の間、レリルは異形な姿をしていた。その後激戦を繰り広げ、魔力をほぼ尽きかけたレルバはレリルに止めを刺そうとしたその時だった。あの時の違和感を感じた。ニルトテプの声が天から聞こえた。「レリル、もう良い。後は私がやる」と言い、レリルは消え、奴が現れた。長身の痩せた男性の姿であったがそれは仮初めの姿で、レルバは彼からレリルを遥かに驚愕する破壊のオーラを感じた。と同時にアレルシャは目を覚ます。そして恐怖感を抱いた。現れる直前、悪夢を見ていたからだ。レルバに危機感を隠せない彼女は一斉に伴侶を呼び、加勢する行動を取った。一同はレルバの元へとクィンソンの風魔法で駆けつけた。それを見たニルトテプは人間は愚かだと嘆く。「人間も所詮は動物。群れがいれば強敵を倒せるなんて至極愚劣だ」それを聞いてレルバは息が張り裂けつつも「違う!人間は動物じゃない!人間が戦うのは名誉が欲しいから戦うんだ!お前は何も解っちゃいない!」と声を張り上げたがやはり人間の考えに理解出来んと止めを刺そうとする瞬間、一斉にアレルシャら攻撃でそれを相殺した。アレルシャ含む四大元素の魔術師は、レルバに魔力を供給した。そして共闘によるニルトテプに牙を剥く。その刹那、異空間の謎の領域に連れてかれた。「今の場所で戦っても凡てを破壊する。それでは意味も道理も理屈も無い。ここなら私にとってお前にとってお誂え向きだ」とニルトテプは言った。先程より魔力が強くなっている様に感じた。ニルトテプが自身を本当に斃せるのかとハンデを付けたからだ。挑発したニルトテプに攻撃するレルバ一同。ある程度攻撃が続き、飽きてきたと見なしたニルトテプは、元の場所に戻した。少し見くびっていたのであった。先程の空間は魔力を増幅させていたもの。魔力が付き欠けている四人の魔術師は全魔力を振り絞り、レルバに注ぎ込んだ。その瞬間のレルバは自身でも感じたことの無い魔力を取り込んでいた。つまり自爆し、道連れさせるものであった。一同は「レルバ、行け」と言い放ち、小癪な人間の分際と愚弄するニルトテプへと全てをぶつけた。だが、レルバに無数の槍刃が身体中を貫通していた。しかしそれも彼女の想定内であった。体内から溢れ出た暴発し、ビッグバンを引き起こした。ニルトテプは人間の本能を少しは理解したかと思うと姿を消していった。「人間とはそういう存在か。侮辱していたが、それが人間なんだな。また次の人間が現れたらその時は愉しませてくれ給えよ」と言い放ち、去った。慌ててレルバの元へ駆けつける一行。レルバはもう死んだ。泪が止まらず、どうしようも出来なかった自分の未熟さを噛み締めていた。夫のビザンツは「俺のレルバを殺めた奴は赦せん。今度目撃したら八つ裂きにしてやる」泪を抑えきれず復讐を誓った。二人には子供がいた。まだ一歳にもなっていない。そうしてレルバの人生は焉わった。

長くなりました。以前よりもグッダグダな糞長文に付き合って頂きありがとうございました。もちろんこれもアルファポリスには投稿しません。本当にありがとうございました。